秦基博、“ひとつの終わりと、ひとつのはじまり” 「HATA MOTOHIRO CONCERT TOUR 2020 -コペルニクス-」配信ライブレポート
個人的にはアンニュイな「漂流」から清々しい旅立ちを歌う「仰げば青空」への流れ、そして静謐な「在る」から深海に沈む「Lost」を経て狂おしい「Raspberry Lover」に至る感情の振り幅に強い興奮を覚えた。本編ラスト「Rainsongs」のアウトロでは「一緒に歌おう!」と呼びかけ、コーラス部分を配信の先にいるオーディエンスに託し、はなればなれのファンと一体感を感じようとする姿があった。
秦はこの配信ライブで『コペルニクス』の流れに一区切りを付けると同時に、今月末からは新曲が毎朝日本中で流れはじめる。NHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』の主題歌である「泣き笑いのエピソード」。ひとつの終わりと、ひとつのはじまり。ここからまた、秦の新しいフェイズがスタートすることになる。このライブは、11月23日(月)23:59までアーカイブ配信されている。
(ライター:清水浩司)
●セットリスト
0. 天動説
1. 9inch Space Ship
2. グッバイ・アイザック
3. トラノコ
4. 漂流
5. 仰げば青空
6. Joan
7. メトロフィルム
8. 在る
9. Lost
10. Raspberry Lover
11. 鱗(うろこ)