2023年8月4日 12:00
自分の中に灯る“小さな火”を見つめる。監督が語るディズニー&ピクサー最新作『マイ・エレメント』
ディズニー&ピクサー最新作『マイ・エレメント』が本日から公開をスタートした。本作は、火・水・土・風が暮らす“エレメント”の世界を舞台に、火の女の子エンバーと、水の男の子ウェイドの出会いと交流、ふたりの成長を描いた感動作だ。
監督を務めたのは、少年と恐竜の友情を描いた感動作『アーロと少年』を手がけたピーター・ソーン。彼は本作で自分自身との対話を繰り返し、“自分のすべてをさらけ出す”想いで映画づくりに挑んだという。
ソーン監督は長年、ピクサーのストーリー部門で『ファインディング・ニモ』や『レミーのおいしいレストラン』『ウォーリー』などの作品に参加。2015年に初監督作『アーロと少年』を発表した後、次回作にとりかかった。
監督が最初に追いかけたテーマはふたつあったようだ。ひとつは「作品の世界をより深く描くこと」だという。
「前作の公開前にポスターを発表したら、ファンの方から“今度の映画は地球で恐竜が絶滅しなかった結果……恐竜が街をつくって会社に出かける話なんですね”と言われたんです(笑)。実際に完成した映画はそのような内容ではなかったのですが、映画が描く作品世界をもっと深く掘り下げておけば……と残念に思ったのです」