黒木華インタビュー いよいよ開幕!『ふくすけ』で、“矛盾”を楽しんでほしい
一緒に観に行った友人と、しばらくふたりで「うん……」って言葉が出ないような状態になって(笑)。それくらい大きなものを受け取った、そんな印象でした。
――ご自身もその劇空間に立ってみたい、といった思いは?
そうですね。やってみたい、とは思いました。松尾さんとは役者として共演したことはありましたが、舞台では演出を受けたことはなかったので、どういうふうに作品を作られているんだろう、もし自分だったらどの役をどんなふうに出来るだろう、はたしてついていけるのかな、といったワクワクした気持ちはありましたね。
――12年後にチャンス到来ですね。今回は「歌舞伎町黙示録」と副題がついて台本が改訂されているそうですが、12年前とはどのような違いがあるのでしょうか。
COCOON PRODUCTION 2024 『ふくすけ 2024-歌舞伎町黙示録-』ビジュアル
阿部サダヲさんが演じるコオロギと私が演じるサカエ、このふたりの出会いからその後の流れがしっかり描かれていて、登場人物たちそれぞれの関係性が前回よりも想像しやすくなっているなと思いました。
でも全体的なイメージはそのままで、フクスケが登場した時のものすごい衝撃は変わっていないし、さらにパワーアップしたものになっている印象です。