爆風スランプインタビュー「“IKIGAI”があれば楽しく生きていけるよって、希望を持ってもらえるんじゃないかなと感じました」
楽曲は素材でしかなくて、表現するのは今の自分を表現するわけだから。だからアプローチは一緒でも、若い頃にはできなかった今の演奏をそれぞれがやってると思う。それが面白いんですよね。
――和佐田さんは久しぶりに爆風スランプで演奏してみていかがでしたか?
和佐田楽しい以外になかったですね。THE FIRST TAKEの話に戻ると、自分も間違えたんですよ(笑)。でも、それも含めて楽しかったです。だからずっとニコニコしてやってます。モデルさんって、用意された衣装を自分が何年も着ていたみたいに着こなすのが一流だって聞いたことがあるんですけど、爆風スランプというバンドもそんな感じがするんですよね。
「IKIGAI」って、確かに新曲なんですけど、もうずっと一緒に演奏し続けているような感じなんですよ。新たに生まれた感じがしないというか。ドラムはファンキー末吉以外にはないフレーズだし、ギターのフレーズも末吉の考えたフレーズなんですけど、パッパラー河合のフレーズなんですよ。歌も中野だし。もうそれ以外ないって感じで、“すごいな爆風スランプ”って思いました。
――「IKIGAI」はまさに“生きがい”がテーマになっている曲ですが、これは中野くんの中で大きなものとしてあったんですか?
中野20何年前から健康に目覚めまして、日々健康ネタを漁っているわけですけど、その中でNetflixのドキュメンタリーに、世界中の100歳以上の人たちが集まっている場所……「ブルーゾーン」