爆風スランプインタビュー「“IKIGAI”があれば楽しく生きていけるよって、希望を持ってもらえるんじゃないかなと感じました」
それで、現代の日本に暮らす、特に中高年のみなさんに向けて“IKIGAI”という言葉は響くんじゃないかと思ったんです。“IKIGAI”があれば楽しく生きていけるよって、希望を持ってもらえるんじゃないかなと感じました。
――最近は“推し”という言葉がよく使われますけど、それよりももっと自分自身に深く根ざした言葉だと思います、“IKIGAI”というのは。
中野そうですね。“IKIGAI”という言葉が本当に国際的な共通語になっているという事実を末吉さんがイギリスのブライトンで発見したので、ここからは末吉さんどうぞ。
末吉ブライトンの街を歩いていたら、「IKIGAI CAFE」というのがありまして。ちょうどこの曲を作っている時に発見したんです。それで、日本人が経営しているのかなと思ってお店に入って聞いてみたら、香港人のオーナーさんだったんです。
「なんでこんな店名にしたんですか?」って聞いたら、「沖縄の友人からこの言葉を教わって、すてきな言葉だなって思って店の名前にしました」って。コーヒーとパンが売りなんだけど、「コーヒーとパンは僕の“IKIGAI”です」って言うんだよね。で、本当にそのお店のコーヒーとパンがおいしくて感激しちゃって、さらに自分達が今作っている曲とも繋がって、ちょっと泣けてきたんですよ。