爆風スランプインタビュー「“IKIGAI”があれば楽しく生きていけるよって、希望を持ってもらえるんじゃないかなと感じました」
――河合さんは曲の原型を聴かれて、どのように感じましたか?
河合俺はそんなに変なラップには聴こえなくて、俺自身が今のメインストリームのラップが苦手だっていうのもあるので、こういうラップだと普通に聴けるというか。よく考えたら、さっきも話題に出た、爆風初期の「嗚呼! 武道館」もそうなんだけど、その前に俺と中野が一緒にやってたアマチュアバンドのスーパースランプっていうのがあって、そのバンドでやってた「ポックリクラブ」っていう曲もラップっぽかったっていうか。だから、歌じゃないところで勝負するっていうのが昔からあったんだなって。
末吉そうそう。だから爆風スランプらしいラップのジャンルがすでにあるんですよ。
河合アマチュアの頃はガンガンに歌い上げるっていうようなスタイルではなかったので、むしろそういうのを苦手にしていて、だから「語ラップ」みたいなのをやってたんだと思うんですよ。
パッパラー河合
中野ちょうどRun-D.M.C.(ランディーエムシー)が流行って、「ああ、ラップっていうのがあるんだ。じゃあやってみようぜ」っていう感じで。
だからそうですね、1984年、85年くらいですかね、やってましたね。