2023年10月13日 11:15
石黒英雄「最後まで一人も欠けることなく突っ走っていきたい」 タクフェス第11弾『晩餐』開幕
(撮影:友澤綾乃)
タクフェス第11弾『晩餐』が、10月7日(土) に飯能市市民会館 大ホールで開幕した。
宅間孝行が作・演出を手掛ける本作は、宅間自身も最高傑作と自負し、タクフェス第1弾で2013年に初演をしたのち一度も再演をしておらず、10周年を記念して満を持しての上演となった。
舞台は吉祥寺の井の頭公園に隣接したシェアハウス「イノヘッド」。小説家志望のシェフ高槻純二(石黒英雄)や純二の恋人である山科舞子(入山杏奈・高柳明音/Wキャスト※この日は高柳が出演)のほか、キャバクラ嬢の江田島安芸(中野恵那)、外国人のナタリー(菅原ブリタニー)が住んでいる。管理人の常滑さん(浜谷健司)が「イノヘッド」の案内をしているのは、新たに入居する登別くん(大薮丘)だ。そして、安芸の部屋にはなぞの男三条弥彦(櫻井佑樹)が身を隠している。
そこに60年後の未来から、天才少女・中野たま(森迫永依)が発明したタイムマシンで、純二の息子・高槻耕太郎(宅間孝行)とその妻・氷見子(加藤貴子)がやってくる。彼らは、耕太郎を生んだあとすぐに亡くなった母に会うことが目的だった。
未来からやってきた耕太郎と氷見子、そしてたまは、自らの身元を伝えることは決して許されないため、「イノヘッド」