2023年6月10日 12:00
【ライブレポート】5ピースバンドKhaki、8センチCD発売記念自主企画『アンダーカレント#2』
が語るような調子で日本語詞、言葉を乗せていく。懐かしさと先鋭的なサウンドとが激しく衝突するエクスペリメンタルな体験は、ますます磨かれていると感じるライブだ。
SuiseiNoboAz
令和ロマンのネタを受けつつ、また主催のKhakiへの感謝を伝えると、たちまちディープな世界へと踏み込んでいく。昨年リリースしたアルバム『GHOST IN THE MACHINE DRUM』からの曲を中心に、「3020」など、爆発的なテンションで編み上げられるノイジーで、うねりのあるサウンドに観客は歓声を浴びせ、灼熱で染め上げるようなギターのフィードバックノイズに頭を揺らす。ラストには痺れるような轟音で会場を満たしていった。
令和ロマン
中塩博斗(Vo / Gt)、平川直人(Vo / Gt)、橋本拓巳(Ds / Cho)、黒羽広樹(Key / Cho)、下河辺太一(Ba)によるKhakiは、「疾走」からライブをスタートした。このKhakiというバンドを説明するのはとても難しい。もちろん、こんなギターサウンドでとか、こんなふうに美しいメロディでとかこんな手触りがあってなど、いくらでも表現は出てきそうだが、言葉を尽くせば尽くすほどにどんどんバンドの本質からは離れていってしまう気がする。