『マッドマックス:フュリオサ』幻のアニメ版監督・前田真宏の特別インタビュー公開 デザイン案も公開
の制作にも前向きな姿勢を見せています。前田さんが実際にお仕事でご一緒をした際にも、その創作意欲の高さを感じることはありましたか?
前田当たりは柔らかくて、優しい人柄ですが、こと創作に関しては粘り強いというか、しつこいというか、頑固な人だと思います。丸1日ディスカッションしても、やたら主張したりああしろこうしろ指図することは無くて、じっと意に沿う物が出てくるのを待っている印象です。それでいて好みははっきりしていて配給の方から要望が出てもなかなか首を縦に振らないけれど、クリエイティブの側から出た面白いアイディアはどんどん取り入れちゃう!貪欲な方ですね。
── もし次回作でも前田さんが参加されるとしたら描いてみたいキャラクターなどはありますか?
前田シナリオを読んでいないので何とも言えないのですが、やはり悪役は描いてみたいですね。今回の『マッドマックス:フュリオサ』ではディメンタスのキャラクターに感心したんです。自分も提案はしていて当時なりに真剣に考えたのですが、外側の造形に気を取られ過ぎたのかな、と。ミラー監督曰く、クリス・ヘムズワースがキャラクターの内面を掘り下げてくれる人で一緒に作ったのだ、と言っていて、役者さんの肉体を通して表現してもらったことで見事にアップデートされていたと感じました。