くらし情報『未解決事件をモチーフに“感情のアクション”を描く。小栗旬、星野源出演の『罪の声』監督が語る』

未解決事件をモチーフに“感情のアクション”を描く。小栗旬、星野源出演の『罪の声』監督が語る

そんな映画にしたいと思いました」

事件の真相が明らかになったとしても、事件に巻き込まれてしまった人々の過去や痛みが消えるわけではない。知らぬまに事件に加担させられた子どもたちはどんな人生をおくってきたのだろう? もし事件がなければ、どんな人生が待っていたのだろうか?

「僕は情報を伝えるメディアで30年以上仕事をしてきましたが、いま改めて小さな声の人たちの声を、市井の人たちの日常に埋もれている声みたいなものをエンターテイメントのかたちを借りて届けることが自分のすべきことなんじゃないかなと感じています。それは、劇中で阿久津が記者としての新たな矜持にたどりついたことと非常に近いなと思ったんです。そういう意味でも、この映画にいま関わることができてよかったと思っています」

本作はかつて起こった事件をモチーフに描きながら、そこに生きた人々、事件を背負ってこれからも生きていく人々の"小さな声”を繊細なタッチで描いている。

『罪の声』
10月30日(金)ロードショー

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