くらし情報『ハンブレッダーズ初の日本武道館公演をレポート 自分たちの思いに実直に歩んできた15年という時間の色濃さが形に』

ハンブレッダーズ初の日本武道館公演をレポート 自分たちの思いに実直に歩んできた15年という時間の色濃さが形に

それを忘れないように活動したい」と改めてハンブレッダーズの真ん中にある思いを伝えたのちに演奏した「グー」では、観客が曲の冒頭からコブシを掲げて、バンドよりも大きな声を張り上げるようにして歌う。歌声によって晴れやかさを増した会場に最後に響きわたったのは、《誰にも知られたくないのに誰かにわかってほしいんだ》とアンビバレントな思いを歌う「フェイバリットソング」。ここに集った観客がハンブレッダーズに寄せる思いも、まさにそれだろう。通勤通学のヘッドフォンや、ひとりこもった自室の中で、親密な関係を築いてきた音楽。そんなそれぞれの“自分の歌”が、ライブという場で混じり合い大きく爆発するカタルシス。でらし、ukicasterがアグレッシブにステージを駆け回ってプレイし、木島が勢いよく銅羅を叩いて締めくくると、会場には割れんばかりの拍手と、叫びが満ちた。

ハンブレッダーズ初の日本武道館公演をレポート 自分たちの思いに実直に歩んできた15年という時間の色濃さが形に

Photo:渡邉一生
アンコールでは、今年3月に開催された大阪城ホール公演と今回の武道館公演がセットになって映像作品となることがアナウンスされた。全国各地のライブハウスの映像とともに「ライブハウスで会おうぜ」が演奏された感動も束の間、「最後、台無しにして帰りましょう」

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