北川景子と吉岡里帆が初共演『連続ドラマW 湊かなえ「落日」』キャスト発表
真実とは、事実とは、そしてそれを受け入れることとは何なのか。知ることに果たして救いはあるのか。原作のテーマが落とし込まれた脚本で惹き込まれました。
タイトルの通り、落日が度々物語に出てきます。
日が沈むまでの短い時間に、それぞれが同じ夕日に思いを馳せていたと思うと切なかったのですが、一歩ずつ前に進んで欲しいと思いましたし、とにかく天候に恵まれ、この夕日のシーンの撮影がうまくいきますようにと願いました(笑)。
■今回演じられた新鋭映画監督・長谷部香という役について役作りで心がけたことや、撮影現場の印象
香は′′知ること′′が′′救い′′だと言い、「なぜそうなってしまったのかが、知りたい」と言い続けます。
真実を知ることで傷つくことや、かえって苦しむことになったとしても、真実に近づこうとする執念を持つ人です。
役を作るにあたり、この人は何故そんなに知りたがるのか沢山考えたのですが、香という人物は過去も含め自分という存在を赦すために知ろうとしていて、知ることでしか本当に前に進めないのだとわかりました。
真実に近づくためには手段を選ばなかったり突き進んでしまうところがあり、それ故に周りを傷つけてしまい、またそのことにも傷ついてしまう香の繊細さを表現したいと思い撮影に臨んでいました。