2022年4月29日 12:00
ポーラ美術館、過去最大規模のコレクション展『モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に』 20年にわたる美術館活動の集大成的展覧会
展覧会はルノワールの《レースの帽子の少女》の展示からスタートする。同作品はポーラ美術館の開館時から人気の作品だ。
ピエール・オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》1891年ポーラ美術館蔵
マティスの《オリーブの木のある散歩道》は、マティスがシニャックの誘いでサン・トロペに滞在し、色彩と造形のヒントを得たあとに制作した新収蔵作品。この作品を描いた後、マティスはサロン・ドートンヌで作品を発表し、それがフォーヴィズムの発端となった。
アンリ・マティス《オリーブの木のある散歩道》1905年 ポーラ美術館蔵
展示風景より Photo (C)Ken KATO
展示風景より Photo (C)Ken KATO今年生誕110年を迎える松本竣介の作品など、日本の近代洋画も新しくコレクションに加わっている
第二部は、通常はコレクション展示を行う4つの展示室を使い、近代と現代を結ぶ新収蔵作品を展示する。白髪一雄をはじめとした戦後日本の前衛美術や、アニッシュ・カプーア、ドナルド・ジャッドら現代の作家まで網羅した構成となっている。
展示風景よりPhoto (C)Ken KATO
左:白髪一雄《泥錫》1987年、右:《波濤》1987年いずれもポーラ美術館蔵
そして、この展覧会の見どころ、モネとリヒターを組みわせた展示室へ。