2023年2月13日 18:00
菅井円加インタビュー ジョン・ノイマイヤー最後の日本ツアーに向けて
そういう環境で過ごしてきたので、アミンタと出会って恋に落ちる、といっても、恋に落ちるということ自体、もう意味がわからないんです。すべてが初めてのことなので、この変な感情って一体何なんだろうと戸惑います。中盤からは、シルヴィアのそんな繊細な部分を徐々に見せていくことになります。
『シルヴィア』(c) Kiran West
──愛の神アムールの存在も大きいのではないでしょうか。アムールはその後、詩人のティルシス、ハンサムなオリオンに変身し、シルヴィアに新しい世界を見せていきます。
菅井第2部では装置も衣裳もがらりと変わります。シルヴィア自身も「私、どうしてこんな姿に!?」、「なぜこんなドレスをまとっているの?」と戸惑いますが、やがてそんな自分をどんどん受け入れ始めるんです。変化していく自分に違和感を覚えながら大人になっていくシルヴィアを演じることは、少し難しく感じました。
──ノイマイヤーからはどんなアドバイスがありましたか。
菅井とても細かいところまでアドバイスしてくれました。ジョンにはちょっとした目の動きや顔の動きにもこだわりがあります。それ自体は小さな違いかもしれないけれど、そうするのとしないのとでは表現として大きな違いに──。