2023年2月13日 18:00
菅井円加インタビュー ジョン・ノイマイヤー最後の日本ツアーに向けて
とても勉強になりました。ジョンには、自分の作品をダンサーにどう踊ってもらいたいかというビジョンがあります。私もそのように踊ろうと思って取り組みますが、何度か舞台を経験していくうちに、そうしたジョンの味に、私の味もちょっと加えたいなと思うようになります。しばらくしてからそれを実践してみると、終演後にジョンから「ここは良かった」、「ここについては、あなたの言いたいことはわかる。でももうちょっとこうしてほしいんだ」と、どんどん次に活かせることを言ってくれます。
『シルヴィア』(c) Kiran West
──この作品は1997年にノイマイヤーがパリ・オペラ座バレエ団のために創作した作品で、日本でも、パリ・オペラ座のエトワールが終盤のパ・ド・ドゥを抜粋で踊る機会がたびたびありました。この場面の魅力を教えてください。
菅井大好きなパ・ド・ドゥです!お互いに別々の時を過ごしてきて、最後に森の中で偶然出会う。
よく見るとふたりとも髪には少し白髪がまじっていて、お互いにいろんなことを経験してきたけれど、こうして改めて再会して、昔の記憶がわーっと蘇ってきて、でも何をどう話していいのかわからなくて──。