2021年6月11日 18:00
結成30周年の軌跡を描いたL’Arc~en~Cielが、さらに先のミライを約束「合唱は次回のお楽しみに」
誰もが予期しなかった緊急事態の中で、ここに体現された歌が、いつも以上に心の奥深くに強く響いた人も多かったことだろう。サウンドや歌声は、この瞬間もなおアップデートされ、ライヴならではの醍醐味が身体中に入り込んでいくようであった。
独裁的な煽りでライヴの定番となった「REVELATION」では火柱が高らかに燃え上がり、無数の拳を前にオーディエンスの気持ちを離さないよう、hydeも煽り続ける。その心意気が何より有難い。想いはオーディエンスにも確かに伝わっているようだった。全体の一体感も増していく。
yukihiro(Dr)
熱を癒すような音色がオーディエンスの後方まで宙を舞い広がった「NEO UNIVERSE」からスリリングな「get out from the shell」へ続く流れは秀逸で、まるで一つの映画でも見ているかのようだった。さらに火柱が燃える中、芸術性を宿した「花葬」、立ち込めるスモークの海の上で歌われた「EVERLASTING」と、彼らの実力を知らしめるナンバーで存在感に輝きを纏っていくそのオーラには釘付けになった。
tetsuyaの世界初エッフェルギターも披露されたところで、気がつけばライヴはあっという間に後半戦だ。