2022年12月23日 17:00
森崎ウィン×鈴木拡樹 『SPY×FAMILY』ミュージカル化で伝えたい思い
Wキャストだからこその作り方
――今回、Wキャストということですが、どのように作品に作用していきそうですか?
鈴木こうしてコミュニケーションが取れることがありがたいですね。Wキャストって考え方にもよると思いますけど、メリット、デメリットはあるじゃない?
森崎ありますね。
鈴木Wキャストであることで、少なくともひとりあたりの稽古時間が短くなるかも、ということもあるんです。反面、自分だけで描くよりも、自分の100%を越えられる可能性があるんですよ。相手の100%も観られるので、吸収できるものがあるんです。それを利用すれば、自分が絶対に出せなかった魅力も出せると考えると、得なのかな、と。
森崎僕はWキャストに対しての印象があまり良くなくてですね……。本当に稽古場が一番残酷だな、と思っていて、時間も限られていますし、気づいたら本番1週間前で「あれ、まだ何もできていない!」みたいな。
以前は人を見る余裕もなかったんですけど、拡樹さんがおっしゃったように、今回は切り替えるところでもあるのかな、と思います。Wキャストって相方なんですけど相方じゃないみたいな、共演とも違う、絶妙なところにありますよね。