くらし情報『『本阿弥光悦の大宇宙』東京国立博物館で開幕 最新の研究から“総合芸術家”の全貌に迫る』

2024年1月19日 18:00

『本阿弥光悦の大宇宙』東京国立博物館で開幕 最新の研究から“総合芸術家”の全貌に迫る

第一章の「本阿弥家の家職と法華信仰」では、光悦の出自である本阿弥家の家業と厚い信仰について着目する。本阿弥家は室町時代より刀剣の研磨や鑑定などを代々行ってきた名門の一族。この章では、光悦が所持したと伝えられている唯一の刀剣、志津兼氏《短刀 銘金氏 金象嵌 花形見》とそれを収める鞘のほか、本阿弥家の宗家9代、光徳が鑑定した国宝 相州正宗《刀 金象嵌銘 城和泉守所持 正宗磨上 本阿(花押)》なども展示される。

『本阿弥光悦の大宇宙』東京国立博物館で開幕 最新の研究から“総合芸術家”の全貌に迫る

左:志津兼氏《短刀 銘金氏 金象嵌 花形見》鎌倉時代〜南北朝時代 14世紀、右:《刻鞘変り塗忍ぶ草蒔絵合口腰刀》江戸時代 17世紀
『本阿弥光悦の大宇宙』東京国立博物館で開幕 最新の研究から“総合芸術家”の全貌に迫る

国宝 相州正宗《刀 金象嵌銘 城和泉守所持 正宗磨上 本阿(花押)》鎌倉時代 14世紀東京国立博物館蔵
そして、本阿弥家、ならびに光悦は熱心な法華宗の信徒であった。同展では光悦の信仰と、信仰が結んだ独自の人間関係にも着目。光悦が菩提寺に寄進した《紫紙金字法華経幷開結》なども展示する。

『本阿弥光悦の大宇宙』東京国立博物館で開幕 最新の研究から“総合芸術家”の全貌に迫る

重要文化財 《紫紙金字法華経幷開結》平安時代・11世紀 京都・本法寺蔵
第2章「謡本と光悦蒔絵」では、いわゆる「光悦蒔絵」と謡曲文化との関係に着目。光悦蒔絵とは、《舟橋蒔絵硯箱》のように繊細な蒔絵に螺鈿や鉛などを大胆に用いる、近世初頭に突然現れた造形の蒔絵を指す。

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