くらし情報『今週の「おとな向け映画ガイド」 おひとりさま のんちゃんの『私をくいとめて』と、フェリーニにオマージュ『声優夫婦の甘くない生活』をオススメします。』

2020年12月13日 12:00

今週の「おとな向け映画ガイド」 おひとりさま のんちゃんの『私をくいとめて』と、フェリーニにオマージュ『声優夫婦の甘くない生活』をオススメします。

と出会うシーンで登場する下町のコロッケ屋役・岡野陽一がいい味、染み出してます。

『声優夫婦の甘くない生活』

冷戦時代のソ連で、実は人気のあったハリウッドや西欧映画。そのロシア語吹き替えを担当していた有名なユダヤ人の声優夫婦が、1990年、ソ連崩壊の前年、悲願の地、イスラエルに移住します。新しい土地では、ゼロからのスタート。歳も60を超えていますし、そんなに「甘い生活」ではありません。そんななかでも、自分たちの才能を活かした仕事をみつけていきます。

もちろん、声がいい、というのがこの夫婦のウリです。ポスター貼りのアルバイトのような仕事しかできない夫ヴィクトルにくらべ、世間知らずのように見える妻ラヤの方が新世界への順応力はあり、早速、高給の職に就きます。
でも、それはかなり怪しげなテレフォン・セックスの店。夫も、なんとか映画のロシア語吹き替えに活路を見出しますが、海賊ビデオ用……。おたがい、仕事の内容をさすがにうちあけられません。

ロシアからイスラエルに渡ったユダヤ人は2000年までに120万人を超し、人口の2割を占めたといいます。これなら海賊ビデオの需要もあるはずです。日本でもテレビのゴールデンタイムに外国映画を放送した時代は、アラン・ドロンは野沢那智さん、イーストウッドは山田康雄さんとか、吹き替えのスター声優がいましたが、この映画のヴィクトルもそんな声優さん。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.