くらし情報『FIFA“世界最弱”チームが目指した夢の1ゴール!『ネクスト・ゴール・ウィンズ』【おとなの映画ガイド】』

2024年2月12日 12:00

FIFA“世界最弱”チームが目指した夢の1ゴール!『ネクスト・ゴール・ウィンズ』【おとなの映画ガイド】

選手としても指導者としても実力を兼ね備えた人物だが、個人的な悲劇をきっかけに、問題を起こしがちになり、サッカー界から追放寸前だったという、定石通りのワケあり男。

彼を迎えたチームの面々は、これまた強烈な個性。それに加えて、ポリネシア人独特の“天然おっとり”が溢れ出しているから、ひと悶着もふた悶着もある。

FIFA“世界最弱”チームが目指した夢の1ゴール!『ネクスト・ゴール・ウィンズ』【おとなの映画ガイド】


なかでも、この存在だけでひとつの映画を作れてしまいそうなキャラクターが、チームのストライカー、ジャイヤ(カイマナ)。サモア語では「ファファフィネ」という「第3の性別」を持ち、普段の生活は女性。FIFAワールドカップ予選で世界初のトランスジェンダーのサッカー選手なのだ。

ニッキー・サラプ(ウリ・ラトゥケフ)も魅力的。0-31で負けた記念すべきオーストラリア戦でもキーパーをつとめ、そのトラウマでいまも悩んでいた彼は、監督のロンゲンに声をかけられ、雪辱のために現役復帰してくる。


FIFA“世界最弱”チームが目指した夢の1ゴール!『ネクスト・ゴール・ウィンズ』【おとなの映画ガイド】


ロンゲンは、強引にチームを自分の色に染め上げるつもりだったのだが、ポリネシアの空気に染まったというか、メンバーの熱にひっぱられ、少しずつチームに溶け込んでいく。

なにせ、ほとんど全員が、仕事やバイトを持つアマチュア。

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