くらし情報『岩田剛典単独インタビュー「俳優としての自分は40点。まだまだです」』

岩田剛典単独インタビュー「俳優としての自分は40点。まだまだです」


キダという役は、気持ちを押し殺すような場面が多い。抑制の効いた芝居が求められる中で、数少ないほっとするシーンが、マコトとヨッチ(山田杏奈)の3人で過ごした高校時代の場面だ。

「まさかこの歳でまだ制服を着ることになるとは思わなかったです(笑)。てっきり10代の役者さんでやるんだと思っていたら、まさか全部自分でやるっていう。嘘だろと思いました(笑)。まっけんと山田さんはまだ若いから違和感ないですけど、僕は無理があるだろうと。あそこは、みなさんもお手柔らかに観ていただけたら(笑)」

だが、そんな温かいシーンが心に残れば残るほど、キダを待ち構える運命の過酷さに胸が痛む。

岩田剛典単独インタビュー「俳優としての自分は40点。まだまだです」


「いちばん監督とよく話し合ったのは、クライマックスのシーンですね。
キダはどんな顔でいたらいいんだろうと現場ですごく悩んで。いきなりあの状況になって涙なんて出るわけないし、それはただのフェイクになる。この映画のすべてがここに集約されると(クランク)インの前から考えていたので、監督とどうしましょうという話はすごくしました」

大粒の涙を流せば、確かにドラマティックに見えるかもしれない。けれど、岩田が突きつめたいのは、そんな見せかけのわかりやすさではなく、キダのリアルだ。

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