2021年10月22日 17:00
「戦友との初日は泣いてしまうかも」と感極まる柄本明を花總まりが温かく見守る、明治座『本日も休診』製作発表記者会見レポート
長生きしてりゃいいことがあるんだなと思いました」としみじみ。「長くやっていたら戦友と揃ってひとつの舞台に立てるんだってことを、20〜30代の演劇を志している人たちにもぜひ見届けてもらいたいな」と若手に向けたメッセージも忘れない。
『本日も休診』製作発表より佐藤B作
ホテルの主人・楠田に扮する佐藤も「えもっちゃん(柄本)と笹野は、20代の食えない頃にアルバイトしながら一緒に芝居をしてきた仲間です。花總さん以外の俺たちは、下北沢の小劇場が似合う人間。それが明治座という大きな舞台で共演できるなんてね。こんなチャンスは最初で最後だろうから、精一杯務めないと」と続く。そして「ラサールくんの力を借りて楽しい作品になる予感はありながらも、本番でジジイどもがどんなアドリブを繰り出してくるか楽しみです」とほくそ笑んでみせた。
“戦友”というキーワードに端を発し、記者から古くからの仲間と芝居できることについて尋ねられた柄本。
そんな関係性を育むに至った道のりが胸に去来したのか、「初日に目を合わせてセリフを言ったら泣いちゃうかもしれません」と涙ぐむひと幕も。これを受けた笹野も「まったく同じ気持ちです。一緒に稽古場に立っていられるのが本当にありがたい。