くらし情報『庭劇団ペニノの初期作『笑顔の砦』をタニノクロウがリメイク』

庭劇団ペニノの初期作『笑顔の砦』をタニノクロウがリメイク

二つの部屋、異なるコミュニティと謂う枠組みは初演と同じだが、セリフは一つをのぞき、全て書き換えた。「昔の作品って恥ずかしくて観たり読んだりできないんです。だから気持ちとしてはほぼ新作。当て書きもしました。劇団だったらそうしますよね(笑)。ありがたいことに2016年版『ダークマスター』も大阪、東京、仙台、フランスと公演ができ、この後も予定がある。そういう旅や城崎での稽古を通して、この座組ともより深く知り合うことができ、想像で書くよりもさらに濃いものをつくることができました」。

一連のリクリエーションの喜びは「仲良くなること、楽しめること」だという。
「新作をつくるほどには刺激的ではないかもしれない。ただ、誰に頼まれたわけでもなく、この喜びを自分自身が求めているんです」。新たな台本にもそのスタンスは色濃く反映されている。「『笑顔の砦』というタイトルは、もともと、気の合う仲間のコミュニティをイメージしたものです。初演ではそういった“砦”も簡単に壊れてしまうものなんだ、という脆さを意識していたと思います。でも今回はむしろ、弱々しくても残り続けてほしいという願いを込めて書きました。それこそこの芝居をつくる僕らも、またこうして集まることができたけど、若い連中もいるから、きっと、ずっと一緒ではいられない。

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