2022年7月25日 18:00
【ライブレポート】招待制ライブイベント『TRIAL GATE Vol.1』 注目必至の次世代アーティストが集結
特に印象深かったのは「流星」であった。「君がいないから」と心の空白を綴った歌詞には寂寥感が漂い、その空白を埋めるエモーショナルな歌声に胸を突かれてしまった。ほかの楽曲においても底流に切ない心情を抱えたものが多く、そうした陰りが彼の音楽に推進力を与えているようだった。足りないのは名声だけ、と言いたくなる逸材である。
ざきのすけ。
三番手はYouTubeのオーディションプログラム「THE FIRST TAKE STAGE」のファイナリスト4名にも選ばれた実績を持つラッパー兼シンガーのざきのすけ。だ。R&B、ソウル、ヒップホップ、ジャズ、ロックなど豊潤な音楽的なバックグラウンドを持ち、序盤からアッパーな曲調でフロアを揺らす。
今日は制作も一緒に行っているSANABAGUN.の大樋祐大(Key)と初共演を果たし、ざきのすけ。本人も興奮気味の様子。
中盤には久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」のカバーも飛び出し、艶のある伸びやかな歌声を存分に披露。「すごい楽しいです。この楽しい感覚がお客さんにも伝われば……」とMCを挟み、ラスト曲「CASSIS」では観客も体を激しく揺らしていた。