サンダンス映画祭は多様化に力を入れてきたが、今年も上映された長編映画のうち有色人種監督の作品は49パーセント、女性は56パーセントを占める。それぞれの部門で審査員大賞を受賞した3作品も、女性あるいは黒人監督によるものだ。
作品のセールスは、今年、やや控えめ。配信各社がコスト削減を意識し、コンテンツ獲得のために高額な契約を結ぶことに注意深くなっていることが大きいと思われる。
それでも、Netflixはオールデン・エアエンライクとフィービー・ディネヴァーが主演するスリラー『Fair Play』を2,000万ドルで買ったほか、オーストラリアのホラー・スリラー『Run Rabbit Run』の世界配信権も獲得。ソニー・ピクチャーズ・クラシックはデビッド・ストラザーン主演の『A Little Prayer』、サーチライト・ピクチャーズはアンサンブル賞受賞作『Theater Camp』を獲得した。
評価の高かったその他の作品にも、近々買い手がつくことが期待される。
文=猿渡由紀
(C)Sundance Institute
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