舞台『キングダム』完走 築き上げてきた熱量がピークを迎えた大千穐楽オフィシャルレポート
今日はもうこの衣装を着ることも、この髪型をすることもないのかとすごく寂しくて、この舞台を観られることもなくなるのが悲しいけれど、寂しい、悲しいと思えるのは、この作品とカンパニーを愛しているからだと改めて気づけた。スタッフ、キャスト、お客様と素敵な作品を作ることができて、人生のなかで誇れることのひとつになりました」との感謝と共に、「夜公演への雄姿を一緒に見届けましょう」と夜公演のメンバーにエールを贈った。
牧島輝(C)原泰久/集英社
【信】の三浦宏規は、感極まった様子で涙を堪えながら「このカンパニーはすごい、強い」と話しはじめ「やっぱり初演なので色々大変なこと、ワークショップから、はじめて稽古場にセットが入った時など、色々な光景がフラッシュバックした」 と思いを語り、更にやはりコロナ禍でのアクションの多い舞台の大ロングランを、やり抜くとの強い気持ちを持っていた反面で、いつ舞台が止まるのかとの不安もあったと正直に吐露したあと「完走でよかったね!」と、全員に向けた心からの喜びの声に、どれだけ大きなプレッシャーを抱えていたのかと涙を禁じ得なかった。それでもスタッフへ、そして東京からここまで応援し続けてくれたお客様のおかげで走り抜けられた、と謝辞を述べ「ひと足先に千秋楽で、本当に素敵な時間を過ごさせてもらいました。