井上芳雄×小池栄子インタビュー こまつ座『日本人のへそ』上演にむけて
なかなかそこに物申しに行くのは勇気がいるんです。
井上作品の魅力は、歌っているような心地よさのある台詞
――井上作品を立ち上げるうえで一番大事に思っていることを教えてください。
井上やっぱり言葉ですよね。綺麗でしっかり確立しているので、それだけに覚えるのが難しい。体に入るまでが大変だけど、入ってしまえばリズムもいいし、テンポも出せるし、それこそ歌っているような心地良さのある台詞なんです。まず言葉をちゃんと自分のものにして喋れるようにしたい。そこからきっと気づくことがたくさんあると思います。今回、方言が結構あるよね?
小池ある!早めに教わりたい(笑)。
言葉の、日本語の面白さが伝わるといいなと思います。言葉って組み合わせで成り立っていて、非難したり、褒めたり、喜んだり……、その組み合わせによって全然伝わり方、感じ方が変わってくるんですよね。とくに歌の語呂合わせみたいなものがすごく心地良くて、どんな音楽が乗るのか、すごく楽しみです。
――コロナ禍がどう影響してくるのか未だ不透明ではありますが、3月の公演を楽しみにしている方はたくさんいらっしゃると思います。最後に観客の方々へ向けてひと言お願いします。