2023年10月6日 18:00
【オフィシャルレポート】『スペシャ寄席 其の四〜フラカン 全開の噺 編〜』最高の化学反応が起きた一夜
というセリフが織り込まれる。そして、下げを迎え、大きな拍手の中、雀太が頭を下げて高座を下りると、登場したフラワーカンパニーズが噺を締めるように「深夜高速」を演奏し始めた。
噺家とミュージシャンが、落語と歌が共演する、というだけでなく、それぞれの表現が有機的に絡み合って新しい何かになる、本来の意味での「コラボレーション」を生み出していく、ということが、この『スペシャ寄席』が目指すところなのだろう。バンド編成での演奏だったことや、噺家とバンドの呼吸の合いっぷりが見事だったことなどが、すべていい方向に出て、過去最高の化学反応を起こしていたのが、この夜だったのではないか。
「深夜高速」のあと、最後に来場者への挨拶として、出演者全員でのトークの時間がちょっと設けられた。そこで桂雀太はこう言った。
「全国回れるんちゃうか?」
笑福亭笑利は、それにかぶせてフラカンに言った。
「ほな、最近買ったハイエース、乗してもうていいですか?」
この日のステージの模様は、10月6日(金)18:00から、PIA LIVE STREAMで配信される。
Text:兵庫慎司
<イベント情報>
『スペシャ寄席 其の四~フラカン 全開の噺 編~』
10月2日(月)