根津美術館が所蔵する国宝・重文95件を全部公開! 『根津美術館の国宝・重要文化財』をレポート
右隻(右側の屏風)が夏、左隻(左側の屏風)が秋を表す。木々や川の濃厚な色彩のなかに、白百合や色づいた葉が優しく佇んでいる。初代 嘉一郎が晩年に入手した作品で、今年になり新たに重要文化財に指定された。
茶道具の一部展示品は実際の茶の湯でどのように使われたかをイメージしながら鑑賞することができる。茶道具同士の組み合わせの妙なども楽しめる。
そして、人気の青銅器《双羊尊》ももちろん展示されている。あいらしい表情の双羊尊は根津美術館のアイドルとしても知られており、ミュージアムショップでは双羊尊のオリジナルグッズも販売されている。
重要文化財《双羊尊》 中国・おそらく湖南省紀元前13〜14世紀
重要文化財《双羊尊》 中国・おそらく湖南省紀元前13〜14世紀
自然にあふれた庭園は紅葉がすでに始まっている。
美術館から外を見ると、すでに葉が色づき始めている。隈研吾設計の建物や、自然豊かな庭園もまた根津美術館の至宝。展示室を出たあとも、たっぷりと根津美術館を散策して楽しみたい。
取材・文:浦島茂世
【開催情報】
『根津美術館の国宝・重要文化財』
11月14日(土)~12月20日(日)、根津美術館にて開催
※会期中展示替えあり
※日時指定予約制。詳細は公式HPを参照
http://www.nezu-muse.or.jp/