くらし情報『『近松心中物語』で対照的な女性を演じる笹本玲奈×石橋静河。いずれも今の誰かに重なるかも!? 『近松心中物語』キャストインタビュー【後編:梅川&お亀】』

2021年8月27日 07:00

『近松心中物語』で対照的な女性を演じる笹本玲奈×石橋静河。いずれも今の誰かに重なるかも!? 『近松心中物語』キャストインタビュー【後編:梅川&お亀】

役者としては、関西の言葉に初めて挑戦しています。それも昔の言葉遣いなので、本来の日本語を学び直している感じがして、役者の笹本玲奈としてもすごく勉強になっていますね。

石橋日本語の美しさに触れられるのは本当に嬉しいなと私も思っています。今は、例えばネットの誹謗中傷とか、嫌な言葉があふれているからなおさらそう思うんです。それから、この舞台の前に出演させていただいた『未練の幽霊と怪物』(KAAT神奈川芸術劇場ほかにて、6月5日~7月4日上演)で能に触れたときに、日本語の成り立ちみたいなことも勉強したんですけど、日本語は文字ができるのが遅くて音が大事だったんだということを知って。長塚さんがこのお芝居はフィジカルなものなんだとおっしゃっていたことが、私の中で勝手にその音ということに結びついて、この中に出てくる昔の言葉の音が、すごく面白く感じられるんですよね。

例えば、冒頭の騒ぎ唄に出てくる「のんやほほ」っていう囃子言葉もそうなんですけど、音が面白いうえに、「月が上がる」っていう意味があるらしくて、「そうなの!?」ってびっくりしちゃって(笑)。

笹本私もです(笑)!

石橋単純にそういうことが、俳優としてという以上に個人として楽しく面白がってやれる理由のひとつになっていますね。

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