くらし情報『正解のない作品があってもいい――『前科者』岸善幸監督が問いかける“想像”の必要性』

2022年2月4日 18:00

正解のない作品があってもいい――『前科者』岸善幸監督が問いかける“想像”の必要性

そういう切り取りしかできないのが報道なのかもしれませんが、切り取られた言葉の先に何があるのか、受け取る側ももっと想像しなければいけないと思いますね。

正解のない作品があってもいい――『前科者』岸善幸監督が問いかける“想像”の必要性

(C)2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
──想像の先には、『前科者』が問いかける“許す”というテーマの答えがあるかもしれません。

岸こういう時代で、誰かが誰かを裁くことも簡単にできてしまう。それはそれで人間らしいのかもしれませんが、大勢が裁く側になってしまうと、それこそ生きづらい社会になってしまう。「じゃあ、どうすれば許せるのか」。その視点、議論もあっていいと思います。だからこそ『前科者』のような、正解のない作品があってもいいんじゃないかと。

自分たちが被害者にも加害者にもなりうる時代。
やり直しができないより、できる社会がいいと思うし、保護司という存在を通して、そういった問いかけができればいいなと思います。

取材・文・撮影:内田涼

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.