くらし情報『「第8回横浜トリエンナーレ」展示の模様をレポート アーティストの多様な視点から、生きづらい現代を生き抜く方法を探る』

2024年4月6日 12:00

「第8回横浜トリエンナーレ」展示の模様をレポート アーティストの多様な視点から、生きづらい現代を生き抜く方法を探る

中央に吊り下がる布は、シーツなどをモチーフに「眠り」や「休息」を訴えるエリーズ・キャロン&ファニー・ドゥヴォーの作品。手前は勅使河原蒼風の彫刻
「苦悶の象徴」の章では、香港の作家サウス・ホー(南何兆)による2014年の雨傘革命、2019~2020年の民主化運動の後を捉えた写真を展示。警察とデモ参加者の衝突後に散らかった道路などが不安や挫折感を漂わせる。

力のぶつかり合いを、ほとばしる創造力へと反転させる

しかしまだ諦めず、「わたしの解放」の章ではしなやかに抗う。資本主義のシステムからあの手この手で逸脱しようとする丹羽良徳の新旧のプロジェクト映像を展示。一方、台湾のアーティスト・グループ「你哥影視社(ユア・ブラザーズ・フィルムメイキング・グループ)」は、台湾のある工場で100人以上のベトナム人女性労働者がストライキを起こし、立て篭もった寮の部屋を再現。インターネットで拡散された際に、冗談を言い合うリラックスした姿がヒントになった。

「第8回横浜トリエンナーレ」展示の模様をレポート アーティストの多様な視点から、生きづらい現代を生き抜く方法を探る

丹羽良徳のインスタレーション
「第8回横浜トリエンナーレ」展示の模様をレポート アーティストの多様な視点から、生きづらい現代を生き抜く方法を探る

你哥影視社(ユア・ブラザーズ・フィルムメイキング・グループ)《宿舎》2023年/2024年
「流れと岩」の章と「すべての河」の章では、若者の力に希望を託す。

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