2022年10月21日 07:00
巨匠ミッシャ・マイスキーのバッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会
世界最高峰のチェリストであるミッシャ・マイスキーによる、サントリーホール(東京)と愛知県芸術会館(愛知)で行われるバッハ無伴奏チェロ組曲の全曲演奏会が間近に迫った。
ラトビア(旧ソ連)生まれの74歳。1965年、17歳で全ソビエト連邦音楽コンクール優勝。レニングラード・フィルハーモニー交響楽団との共演でデビュー。1973年にイスラエルに移住、同年カサド音楽コンクールで優勝し、ニューヨークのカーネギーホールでリサイタルデビュー。その後は、孤高の存在として着実にキャリアを積み重ねてきた。現在、ヨーヨー・マと共に「チェリストの双璧」といっても過言ではないだろう。
今年5月には巨匠同士、マルタ・アルゲリッチとのデュオ公演が記憶に新しい。
今回は完全ソロのステージとなる。
プログラムは、バッハの無伴奏チェロ組曲全曲。チェリストにとって聖典的存在。バッハの組曲というと難解な印象があるが、実はテレビCMやアニメでしばしば耳にしている。特に第1番の1曲目の前奏曲は・千鳥屋・日清紡・成田空港等のCMに使用され、耳にした瞬間、誰もが「あの曲!」と気づくはず。
またアニメの中では、『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公・碇シンジが、ストーリーの中で練習しているし、『BLOOD+』では寡黙なキャラクター・ハジが演奏している。