2023年9月8日 18:00
なぜ『シティーハンター』は“唯一無二”なのか? こだま兼嗣総監督インタビュー
新たな依頼人の登場から始まる物語はやがて、獠の過去と因縁を呼び寄せ、宿命の対決の幕が開く。
本作はついに始まるクライマックスへの突入編で、劇中の展開も目が離せない出来事の連続だが “前半は笑えて、後半はシリアスに”ではなく、どんな展開でも笑いとシリアスが混ざり合う“シティーハンター”にしかない語り口が貫かれている。
「テレビシリーズを始める際、最初に北条先生にお会いした時に『原作はハードボイルドからはじまって、だんだんとコメディに変わっていった。自分は本当はコメディをやりたかった。だから最初のシリアスな頃はそれほど人気が出なくて、自分の描きたかったコメディ路線に変更したら人気が出てきた』と伺ったので、本作をアニメーション化するのであればコメディ路線でいこうと最初から決めていました。
私自身が北条先生の『シティーハンター』の大ファンでしたので、自分が感じた魅力はアニメーションになっても変えるわけにはいかない。そのことは強く思っていました」
冴羽獠はスゴ腕のスイーパーで、銃や戦闘の腕は超一流、どんな細かな変化も見落とさず、何があっても依頼人を守り抜く。この上なくカッコいい男だ。
しかし、それだけでは冴羽獠ではない。