くらし情報『ボストン美術館から「武者絵」の名品の数々が里帰り 『THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語』開幕』

2022年1月28日 13:30

ボストン美術館から「武者絵」の名品の数々が里帰り 『THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語』開幕

も見どころのひとつ。江戸時代の人々は、橋の上の少年が立っているポーズを見れば、すぐに弁慶と牛若丸の話であるとわかったという。鐔にほどこされた数々の物語もじっくりと鑑賞しよう。

ボストン美術館から「武者絵」の名品の数々が里帰り 『THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語』開幕

左:無銘(宗典派)《橋弁慶図鐔》江戸時代(19世紀)右:連行(花押)《橋弁慶図鐔》江戸時代(19世紀)
華やかでインパクトの強い絵柄の多い「武者絵」であるが、浮世絵が生まれた初期の頃から制作されていた。同展では、菱川師宣や奥村政信など、木版多色摺りの「錦絵」が生まれる前、墨摺絵の頃の作品も楽しむことができる。


ボストン美術館から「武者絵」の名品の数々が里帰り 『THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語』開幕

菱川師宣酒呑童子 左《凱旋、酒呑童子の首》 中《首飛来》 右《首斬り》1680年頃
時代が進み、南北朝の動乱や戦国時代の物語も、江戸の庶民たちはこよなく愛した。「『太平記』の武将たち」「川中島合戦」「小説のヒーローたち」のセクションでは、人気のあった「太平記」、戦国時代の合戦のなかでも特に人気のあった川中島合戦、そして江戸時代に人気のあった読本の主人公らを取り上げ、その魅力に迫っていく。

大森彦七は南北朝時代、楠木正成を討ち取った武将。伊予国に帰郷の途中に、正成の怨霊に悩まされたという。このエピソードは現在でも義太夫節や謡曲、歌舞伎などの題材にされている。

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