2022年1月28日 13:30
ボストン美術館から「武者絵」の名品の数々が里帰り 『THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語』開幕
江戸時代、庶民から絶大な支持を受けていた「武者絵」の世界を、ボストン美術館が所蔵するコレクションで紐解いていく展覧会『ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語』が、3月25日(金)まで森アーツセンターギャラリーにて開催されている。世界最高水準の日本美術コレクションを誇るボストン美術館の至宝を、これまでにない切り口で楽しむことができる。
江戸時代、浮世絵はさまざまなジャンルに分かれ、発展していた。葛飾北斎や歌川広重らによる「風景画」や、鈴木春信や喜多川歌麿の「美人画」、歌川豊国や東洲斎写楽らが描いた「役者絵」とならび、武者たちが活躍する場面を描いた浮世絵「武者絵」は庶民の人気の的となっていた。
同展では、この「武者絵」の世界を、世界屈指の日本美術コレクションを持つボストン美術館の浮世絵や刀剣で紹介。浮世絵の初期に活躍した菱川師宣から、幕末の歌川国芳、月岡芳年に至るまで、有名絵師たちによる武者絵118点を展示する。また、同館の刀剣コレクション、そして国内所蔵の刀剣も合わせて特別出品される。
展示風景より
展覧会は、神話の時代から平安、鎌倉、室町、戦国時代と、主に題材の時代順に構成され、様々な姿の武者を紐解いていく。