2022年6月27日 12:00
彼らもまた“誰かの子ども”である。是枝裕和監督が語る『ベイビー・ブローカー』
『ベイビー・ブローカー』
子どもはいつしか大人になり、それでも“誰かの子”であることに変わりなく、そしてまた次の世代にバトンが渡っていき、大きな川のような流れを作り出している。このイメージは是枝監督の『歩いても 歩いても』や『海街diary』『海よりもまだ深く』にも通底しているものだ。
“誰かの子”であるあなたはこの物語をどう観るだろうか? あなたはここで描かれる命や生を肯定し、祝福できるだろうか? あなたはあなた自身の生を肯定できているだろうか? そのためには条件や資格や理由は必要なのだろうか? 起伏に富む物語があり、笑えるシーンもたくさんあり、確かな演技力をもつ俳優たちのやりとりに心をギュッと掴まれる本作は、終始、赤ん坊の目を通じて観客に問いが投げかけられる作品になっている。
『ベイビー・ブローカー』
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