2022年9月22日 12:00
京都でしか見られない!「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」内覧会レポート
, New York
壁に展示された「キャンベル・スープ」のひとつひとつを見比べてほしい。ポスターのように同じようにも見えるが、それぞれ微妙に異なる。こうした1960年代のシルクスクリーン作品は、当時の大量消費社会を反映している。
会場風景
当時のウォーホルは、俳優、ミュージシャンといったクライアントのポラロイドを撮影して、肖像画作品シリーズをつくった。そのポラロイド写真は、この壁面の向かいに並んでいて、まるで制作の裏側を見ているようだ。
会場風景
日本初公開の《三つのマリリン》も、見ることができる。アンディ・ウォーホル美術館のパトリック・ムーア館長は、「マリリン・モンローの若さやはかなさ、セレブリティ、特にこの作品では美しさを感じることができる、」と語った。
プレス向け内覧会で《三つのマリリン》の前で作品説明をするアンディ・ウォーホル美術館のパトリック・ムーア館長
最終章は、光と影をテーマの展示室。晩年のウォーホルは、生と死、聖と俗のような、相反する主題に関わりながら、制作を続けていた。下の画像右にある、巨大な《カモフラージュ》は、自然がモチーフでありながら、アメリカのファッションのアイコンでもある。