2022年9月22日 12:00
京都でしか見られない!「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」内覧会レポート
ポップに見えながら、姿を隠すカモフラージュ、植物の生まれ変わりといった多層的な意味が含まれている。
会場風景左:《最後の晩餐》、右:《カモフラージュ》
手前の画像《最後の晩餐》は、カトリック信者だったウォーホルが、亡くなる数カ月前に制作したという、とても大きな作品だ。向き合うだけで、「ああ、美術館に来て良かった」と感じられるはず。
アンディ・ウォーホル《最後の晩餐》 1986年 アンディ・ウォーホル美術館蔵© The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Artists Rights Society (ARS), New York※日本初公開
あまりにも有名なため、華やかな印象だったり、謎に包まれた人物だと思われがちなアンディ・ウォーホル。この展覧会を通して、ウォーホルが社会とつながり、多くの人と関わってきたことに気付かされる反面、ひとりのアーティストとして苦悩していたことや、絶えずチャレンジしていた制作過程が分かる。本の上では気が付かなかったアンディ・ウォーホルに、あなたもきっと出会えるだろう。
取材・文:藤田千彩
【開催情報】
『アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO』
会場:京都市京セラ美術館 新館東山キューブ
会期:2022年9月17日(土)