2022年6月8日 12:00
怒髪天、ピースフルな笑顔に包まれた『古今東西、時をかける野郎ども』最終公演オフィシャルレポート
Photo by 菊池茂夫(DYNASTY)
怒髪天の全国ツアー『古今東西、時をかける野郎ども』が6月2日、3日、東京・恵比寿LIQUIDROOMにてファイナルを迎えた。今年3月より始まった本ツアーは故郷・北海道から上京して30年、“東京30年生”を記念し、これまであまり演奏されてこなかったレアな楽曲を中心としたセットリストで怒髪天のロックバンドとしての生き様を見せつけた。そして、この情勢の中で集まったオーディエンス、俺達界隈(怒髪天ファンの呼称)との絆を深めた2日間でもあった。
「マスクしててもわかるよ、いつも来てる顔」
“痛快!ビッグハート維新’21 ~遅すぎたレコ発ツアー~”と銘打たれた1日目。「よく来たぁ!」若き日を思い出すよう肩まで伸ばした長髪を振り乱す増子直純(Vo)の威勢よい掛け声から、「江戸をKILL」でライブの口火が切られた。巧みなアンサンブルとグルーヴに圧倒された「ソウル東京」、続けざまに「酒燃料爆進曲」でダミ声を高らかに恵比寿の夜に響かせる。
増子直純
「今日はレア曲祭りですから。今後10年20年単位でやらないだろうという曲もいっぱいありますから」この日は昨年12月にリリースした、廃盤となったインディーズ時代の再録アルバム『痛快!ビッグハート維新’21』収録曲を軸にレア曲を次々と投下。