2022年11月15日 17:00
「香川照之さんに断られていたらこの企画はお蔵入りしていた」映画『宮松と山下』3名の監督によるオフィシャルインタビュー公開
関僕は学生時代に『ゆれる』を見た時に、初めて「映画を作りたい!」と思ったんです。『半沢直樹』とは違うタイプの繊細で細かい芝居だと思うのですが、個人的にはそちらの印象がすごく強いですね。
佐藤私は普段まったくテレビを見ないので半沢さん?も全然知らないんです。香川さんはやはり『ゆれる』を見た時にものすごい存在感と演技力で、凄い役者さんだと思っていました。最近のテレビでの芝居を知らなかったことが、逆に功を奏したかもしれません。
(C)2022『宮松と山下』製作委員会
――演出や撮り方は脚本の時点でしっかり決めていたのでしょうか。それとも現場で香川さんと話し合いながら決めていったのですか?
平瀬セリフは基本的に脚本通りですが、宮松がどのような人物なのかは、香川さんと現場で話し合いながら作っていきました。お芝居した後に香川さんから「今のは宮松じゃなかったね」とお声がけ頂き、撮り直すということが何度もありましたね。
佐藤例えば、宮松がロープウェイのシーンで階段を降りるシーンがあるのですが、2歩あるいて1歩なのか、1歩ずつ降りるのか、香川さんが全部演じて見せてくれるんです。そうして「宮松だったらこうするね」