尾上菊之助&片岡愛之助、歌舞伎座で2ヶ月連続共演「かなりのプレッシャー」「身に余る光栄」
松竹
2022年9月大阪松竹座『夏祭浪花鑑』団七九郎兵衛=片岡愛之助(c)松竹
愛之助は『夏祭浪花鑑』での団七九郎兵衛の演技などが評価され、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞したばかりで、「(受賞後)こんなに早く、文部科学大臣賞を先に取られた先輩の菊之助さんとご一緒させていただき、こんなありがたいことはない」と声を弾ませ、「今の大阪弁とは少し違いますが、ネイティブな大阪弁がしゃべられるのは、自分にとってやりやすい」と大阪出身の利点も語った。
菊之助は「受賞理由が、『毛穴から上方のニオイがする』ですから。その団七に向かっていくのは、かなりのプレッシャーがありますが、何とか食らいついていきたい。愛之助さんの団七は本当にかっこいい」とほれぼれした様子。愛之助も「日々判を押した芝居ではなく、変化球を楽しめる役者さんは素晴らしい。江戸の代表の方が、上方の言葉をすごく勉強していらっしゃって、見事に言葉を使われている。本当に違和感がないんです」と菊之助のストイックな姿勢を絶賛していた。
取材・文・撮影(会見写真):内田涼
<公演情報>
■歌舞伎座「三月大歌舞伎」
【昼の部】11:00~
一、菅原伝授手習鑑『寺子屋』
二、四世中村雀右衛門十三回忌追善狂言『傾城道成寺』
三、元禄忠臣蔵『御浜御殿綱豊卿』
【夜の部】16:15~
一、通し狂言『伊勢音頭恋寝刃』
二、六歌仙容彩『喜撰』
2024年3月3日(日)