町田啓太が見せる演技への貪欲さ「芝居に勝ち負けはありません」
なんで人に対してここまでできるのだろうと自分なりに考えてみたのですが、相手の現状を今より少し良くする前向きにすることで、自分自身の価値を見出し同時に勇気をもらっているのかなと思いました。それは物語が進むにつれて明かされていく彼自身が抱える悩みも影響しているかもしれません。そういった根っこの部分からくるあたたかさややわらかさを大事に演じていけたらいいなと思いました」
内面的な気遣いに意識を向けるだけではなく、バーテンダーという職業としての気遣いにも意識を向けなければならない。町田はプロのバーテンダー監修のもとカクテルづくりの練習をしている。近くで見るバーテンダーの所作の美しさに対し、感動をあらわにした。
「グラスの持ち方、差し出し方などお酒をいただいてもらうお客様に対する心づかいの所作がたくさん伺えました。本当にちょっとした所作に気をつけている職業なので、僕も演じる上で大切にしようと。とても丁寧に分かりやすく教えてくださるので、自分で家でも練習をして現場に入っています。
現場で何度も大丈夫ですか?と細かく確認を取りつつ、ちょっとドキドキしながら毎回演じています(笑)」
町田が特に練習したというカクテルは第1話で登場する“コスモポリタンマティーニ”。