BRADIO、ライブ尽くしの1年を締めくくる“THANKS PARTY”開催「また最高の笑顔で会おう」【ライブレポート】
空気を変えるようにプレイしたのは、ド派手なパーティチューンとはまたちがった、バンドの奥深い魅力を伝える「Baddest」だ。
「おそらく今年はこの曲はやってないんじゃないかな」(真行寺)ということで、締めくくりのライブにもふさわしい。エネルギッシュではありながら、どこか肩の力が抜けていて、互いの呼吸感がリズミカルに伝わってくるバンドアンサンブルや、軽やかで甘美なファルセットの歌声が会場を包んでいる。
そこに、今年の夏にリリースしたアップリフティングな「ファンファーレ」のビートが駆け巡って再びフロアの熱気を上げると、「幸せのシャナナ」から「オトナHIT PARADE」でサウンドのボリュームもBPMもぐいぐいと上昇させた。
ミラーボールがいちだんとまぶしい光を放つフロアに観客のシンガロングが響き、タテのりの力強いビートがジャンプさせる。
酒井は、コロナ禍が開け2023年は“ライブ”というものが復活した年だったとMCで語る。最初のほうは観客も手探りな感じはあったが「今や、素晴らしいじゃないですか、あなたたち!」と、嬉しそうに盛り上がるフロアを讃える。
また真行寺は、この2023年はさまざまなライブを通してさまざまなアレンジも試してきたと語り、今回のライブはそのひとつの集大成だという。