2021年10月1日 17:00
新星ジョディ・カマーに注目 『最後の決闘裁判』本ポスター&場面写真公開
さらに「この3人の脚本家に会議に招待されて、意見を聞かれ、どうしたいのか、どう感じるかということを聞かれ、それをとても大事にしてもらった」と、ジョディも積極的に脚本会議に参加したことを、先日行われたヴェネチア国際映画祭で明かしている。
今年7月に開催された「第74回カンヌ国際映画祭」で最高賞のパルムドールを受賞したジュリア・デュクルノー監督と、続く9月開催の第78回ヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞したオドレイ・ディワン監督が、ともに女性というように、女性視点の重要性が増してきているといえるだろう。本作も現代的な視点のアプローチに加え、事件を告発した被害者マルグリット、被害者マルグリットの夫カルージュ、訴えられた被告ル・グリの、3人の視点で描く黒澤明監督の『羅生門』的な3幕構成となっていることでも話題だ。
さらにマット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレックという演技派豪華キャストのなかでベンは「自分のキャラクターを演じるだけでなくて、まずマットの視点の中にいる彼女を演じる。そして今度はアダムの役の視点の中にいる彼女を演じる。そして最後に自分自身をその全体性を理解しながら演じる。