くらし情報『『古美術逍遙―東洋へのまなざし』泉屋博古館東京で開幕 国宝2件を含む同館の東洋美術コレクションが一堂に』

2022年9月15日 18:00

『古美術逍遙―東洋へのまなざし』泉屋博古館東京で開幕 国宝2件を含む同館の東洋美術コレクションが一堂に

ら「遺民」とよばれる画家たちによる書画など12点を紹介。同館の中国絵画を代表する作品で重要文化財でもある石濤の《廬山観瀑図》は、風光明媚な景勝地、廬山の岩山と滝とが織りなす景観をダイナミックに描いた名作だ。

『古美術逍遙―東洋へのまなざし』泉屋博古館東京で開幕 国宝2件を含む同館の東洋美術コレクションが一堂に

左:石溪《報恩寺図》清時代康熙2年(1663)右:華嵒《鵬挙図》清時代(18世紀)
続いて、第2展示室では「仏教美術」が紹介されている。同館の仏教美術コレクションは、数は多くないものの、中国から朝鮮、日本と、仏教伝来の道をたどるように地域的な広がりを持つのが特徴だ。ここで紹介されるのは、京都館が所蔵する国宝1点を含む9点。平安時代、12世紀に制作された国宝《線刻仏諸尊鏡像》は、諸仏が表現された線刻のあまりの細やかさに驚かされるはずだ。


『古美術逍遙―東洋へのまなざし』泉屋博古館東京で開幕 国宝2件を含む同館の東洋美術コレクションが一堂に

国宝《線刻仏諸尊鏡像》平安時代12世紀
『古美術逍遙―東洋へのまなざし』泉屋博古館東京で開幕 国宝2件を含む同館の東洋美術コレクションが一堂に
第2展示室展示風景より

国宝《秋野牧牛図》や伊藤若冲《海棠目白図》も

第3展示室「日本美術」は、京都館の日本の書画と、東京館の工芸とを合わせて構成。特に茶の湯、香道、能といった「数寄」を伝える道具34件が紹介されている。なかでも注目したいのが16世紀、朝鮮時代の名品《小井戸茶碗 銘 六地蔵》だ。小ぶりながらも存在感のある高麗の井戸茶碗だが、これは大名茶人・小堀遠州が伏見奉行をしていた時代に見つけたとされるもの。

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