2021年10月20日 12:00
本作のヒロインはなぜ観客を魅了するのか?主演女優の語る映画『ビルド・ア・ガール』
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のビーニー・フェルドスタインが主演を務める映画『ビルド・ア・ガール』が22日(金)から公開になる。本作はイギリスの郊外で暮らす17歳の主人公が、音楽ライターとして活動を始め、自身の未来を切り開いていくドラマが描かれるが、本作はよくある“冴えない主人公が自分の道を見つけ出す青春ドラマ”ではないとフェルドスタインは語る。本作はどこかユニークなのか? 本作はなぜ、2021年の観客に刺さる映画なのか? フェルドスタインに話を聞いた。
本作の舞台は、レディオヘッドが最初のアルバム『パブロ・ハニー』をリリースし、オアシスがクリエイションと契約してデビューに向けて準備を進めていた1993年の英国。本作の主人公ジョアンナはそんな音楽と関係なく、『アニー』の音楽を愛し、図書館で妄想にふけったりしながら郊外の街で冴えない日々を送っている。しかし彼女はある日、何かを表現したい欲求を満たすべく兄の勧めで大手音楽雑誌のライター募集に応募。押せ押せモードで職を得て、やがて音楽家の悪口記事を書きまくることで人気記者になっていく。
先ほどジョアンナは“冴えない日々を送っている”と紹介したが、彼女を演じたフェルドスタインは「ジョアンナは、自分の人生が冴えないとは思っていないんじゃないかな」