バレエ団、最年長ダンサー、ロバート・カーターとバレリーナ芸人松浦景子による、バレエと笑いをめぐる真剣対談!【前篇】
僕たちは、バレエのひどく真面目で悲劇的なところを覆し、笑いに変えることで、皆さんに楽しくバレエを観ていただいています。
松浦憧れます……。私も今後、私にしか作れないバレエの公演をする団体を作っていくつもりなので、勝手に真似させていただきます(笑)。皆さんは本当に技術もあるし、女性より女性らしいし、「どうやってんのやろ」と興味を持っていました。研究するポイントがずっと深いところにあると思うので、すごく尊敬しています。
ボビーありがとう。カンパニーのダンサーたちは皆、バレエに魅了されて踊りに打ち込んでいるんだ。僕たち一人ひとりがそういう思いで繋がって、一体となって作品を作り上げているんです。
でも、決して女性より女性らしいとは言えないな(笑)。できる限りの研究をしているけれど。実は、僕たちがやっていることは決して新しいことではないんですよ。バレエの歴史を辿ると、女性ダンサーの活躍が目立つようになるのは1800年代のロマンティック・バレエの時代からで、当初は男性ダンサーが中心。男性が女性の役も踊っていたそうです。僕らもいろいろと探求し、演じることができるのは楽しいですね。
── バレエ団歴は29年、カンパニーでは最年長のダンサーだそうですね。