バレエ団、最年長ダンサー、ロバート・カーターとバレリーナ芸人松浦景子による、バレエと笑いをめぐる真剣対談!【前篇】
ここに至るまでには様々な苦難や壁がおありだったのではないでしょうか。
ボビートロカデロでしかできない挑戦だったと思います。世界中を回って公演をしてきましたし、他のカンパニーと違って、誰かが手を取って導いてくれるということもない。入団したのは21歳の誕生日直前のことでしたが、その年齢でカンパニーに入ったことで、バレエにおける成長と人間としての成長を同時に重ねていったことになります。
松浦実は私も、吉本に入ったのが21歳の誕生日直前。バレエしか知らないという状態で育ってきて、いざ違う世界に飛び込んだ時、自分は何もできないんだということに気づきました。ずっと義務的にバレエをやっていたので辛いとしか思えなかったけれど、1回バレエから離れて、違う世界からバレエを見ると、見え方が全然違った。いまは、バレエがあってよかったと本当に思える、特別なところに来ることができたように思いますし、トロカデロという存在があったことで、希望をもって向き合うことができました。
だから皆さんには本当に感謝しているんです。
ボビー優しいんだね。ありがとう!
── では、今回の日本公演の見どころについて教えてください。