東日本大震災から10年、ACIDMANが毎年恒例の福島ライブを開催 「この3.11が皆にとって少しでも楽しい日になっていったらいいな」
へ。この曲はアニメ『あひるの空』の主題歌に起用された軽快なナンバーだ。
そしてミラーボールの演出が象徴的なライブ定番曲「FREE STAR」。<たった1秒で世界は変わる>という大木の言葉が響く。さらに間髪入れずにACIDMAN屈指の人気曲「式日」。<悲しみを溶かし また出会えるように><世界が終わって全てが消えて、それでも僕ら繋がっているだろう>。まさにこの地への祈りのようだ。
爽やかでノリのいい楽曲が続いたところで、一転、幻想的でアンビエンスなギターソロが始まり、会場は一気に神聖な空気に包まれる。
バラードの名「世界が終わる夜」だ。たっぷりと余韻を残しながら重ねられていくギターの音色が美しく、先程までの爽やかな流れから違和感なくその世界観に引き込まれていく。この緩急の振り幅こそが、ACIDMANである。
<消えてしまうなんて>と人間の儚さを嘆き、受け入れ、最後には<また生まれてまた此処で笑い合おう>と希望を歌う。この曲もまたまさにこの地に届けたい楽曲だ。「コロナのおかげで気付かせてもらった事も沢山ある」と語る大木。「生きてるっていうのは当たり前じゃない、1分1秒がとてもラッキーな事。